NICEROOM店長の岸田です。
昔スマホ代を滞納してて、たぶんブラックなんですけど…もう賃貸は無理ですよね?
あきらめるのは早いです。どの情報を見られるかは保証会社によって全然違うんです
「ブラックリストに載ってるんですけど、部屋借りれますか?」
この質問、うちでは毎週のように来ます。
答えは「借りれます」。
ただし、保証会社の選び方を間違えると落ちます。
そもそも「ブラックリスト」という正式な名称は存在しません。
一般的には、CIC(クレジット情報機関)やJICC(日本信用情報機構)に異動情報(延滞や債務整理の記録)が残っている状態を指します。
この記事では、信用情報に傷がある方が実際に部屋を借りるための方法を、僕の経験をもとに具体的に解説します。落ちる本当の原因から、保証会社の選び方、必要な書類、うまくいかなかったときの次の一手まで。読み終わる頃には、次に何をすればいいかがハッキリするはずです。
なぜブラックリストだと審査に落ちるのか
審査に落ちる方の相談を聞いていると、原因はだいたい次の3つのどれかです。
- 信販系の保証会社を使う物件に、それと知らずに申し込んでいる
- 保証会社は自分で選べることを知らず、不動産屋に任せきりにしている
- 独立系の保証会社を選べていても、収入証明の書類が足りずに落ちている
原因は「信販系の保証会社」
賃貸の審査で信用情報を見るのは、信販系の保証会社だけです。
オリコ、エポス、ジャックスなどのクレジットカード会社が運営する保証会社は、審査時にCICやJICCの信用情報をチェックします。ここに延滞や債務整理の記録があると、審査に通らないケースがほとんどです。
つまり、ブラックリストで審査に落ちる人の多くは、信販系の保証会社で審査している物件に申し込んでいるだけです。保証会社を変えれば、結果も変わります。
保証会社の3種類を知っておく
保証会社は大きく3種類に分かれます。それぞれ「何を見て審査するか」がまったく違うので、まずここを押さえてください。
| 種類 | 代表的な会社 | 主に審査で見るもの | ブラックリスト状態への影響 |
|---|---|---|---|
| 信販系 | オリコ、エポス、ジャックス など | CIC・JICCの信用情報 | 異動情報があると通らないケースが多い |
| LICC系 | 日本セーフティ など | 家賃の支払い履歴(保証会社間で共有) | 前の物件で家賃滞納がなければ影響は小さい |
| 独立系 | フォーシーズ、Casa など | 収入・在籍確認など独自の基準 | CIC・JICCの信用情報を照会しない会社が多く、通りやすい |
ブラックリストのお客様を担当するときは、最初から独立系の保証会社が使える物件だけを提案するようにしています。
信販系の物件を見せて「気に入ったけど審査落ちました」は、お客様の時間をムダにしているだけだからです。
ブラックリストでも審査に通る具体的な方法
ここからは、実際に僕がブラックリストのお客様を通すときの進め方を、順番どおりにお見せします。この順番を守るかどうかが、通るか落ちるかの分かれ目です。
- 自分の信用情報の状態を大まかに把握する(いつ・何を延滞したか、完済しているか)
- 保証会社を選べる不動産屋に相談する
- 独立系の保証会社が使える物件で、必要書類を揃えて申し込む
- 難しければ、代理契約や保証人不要物件も選択肢に入れる
方法①:独立系の保証会社が使える物件を選ぶ
これが一番シンプルで、確実性が高い方法です。
独立系の保証会社は、CICやJICCの信用情報を照会しません。
収入と在籍が確認できて、家賃の支払い能力があると判断されれば審査に通ります。
不動産屋には「独立系の保証会社が使える物件を探しています」とはっきり伝えてください。
この時点で「保証会社は選べません」と言われたら、その不動産屋は保証会社ごとの違いを把握できていない可能性があります。
僕らは物件を紹介する前に、保証会社へ電話で状況を伝えて、仮審査の感触を確認することもあります。可能性が低いとわかっている物件をわざわざ内見してもらうのは、お互いにとって時間のムダになるからです。
方法②:収入を書類で証明する
独立系の保証会社でも、収入の証明は必要です。審査前に、自分の働き方に合わせて次の書類を準備してみてください。
- ☐ 源泉徴収票(会社員の方)
- ☐ 給与明細 直近3ヶ月分(会社員の方)
- ☐ 確定申告書の控え 直近1〜2期分(自営業の方)
- ☐ 通帳のコピー 直近3ヶ月の入金記録(フリーランスの方)
- ☐ 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど/全員共通)
収入が家賃の3倍以上あることが、独立系の保証会社でも基本的な目安です。家賃7万円の物件なら、月収21万円以上が一つの目安になります。
ここで大事なのが、正直に状況を伝えることです。審査書類に事実と異なることを書くのはNGですし、最初に信用情報の状態を教えてもらえたほうが、僕らも通る可能性が高い保証会社を的確に提案できます。隠して進めても、あとで発覚すれば契約解除につながるリスクもあるので、正直に、が結局いちばんの近道です。
▼ 自分の場合はどうなのか、LINEで聞いてみてください
「これで通るかな」「書類はこれで足りてる?」——そのくらいの段階でかまいません。今の状況を教えてもらえれば、通りやすい保証会社と必要な書類を具体的にお伝えします。
方法③:代理契約を使う
収入証明が難しい場合や、過去に家賃の滞納歴がある場合は、親御さんに契約者になってもらう「代理契約」が使えます。
代理契約では契約者(親御さん)の信用情報と収入で審査するので、本人がブラックでも直接は関係ありません。
親御さんが安定した収入のある会社員なら、通る可能性はかなり高くなります。
ただ、代理契約は不動産屋によって対応が分かれます。「うちは代理契約できません」という店もあるので、最初に「代理契約はできますか」と確認してください。
親にどう切り出すか
「親には知られたくない」という方も多いですが、切り出し方はそこまで構えなくて大丈夫です。
ポイントは、「保証人になって」ではなく「契約者になって」と頼むことです。保証人は本人が払えなくなったときに肩代わりする立場ですが、代理契約は親御さんが契約者になって、実際の家賃はあなたが払う形。親御さんに金銭的な負担がかからないことを、最初にはっきり伝えると話が早いです。
過去に何を延滞したか、細かい事情まで話す必要はありません。「保証会社の審査で少し引っかかりそうだから、契約者になってもらえないか」くらいの伝え方で十分です。どう伝えればいいか迷ったら、その相談だけでも受けます。
方法④:保証人不要の物件を探す
物件によっては、保証会社を使わずに家賃保証制度を利用できるケースがあります。
数は限られますが、管理会社が自社で保証する物件や、UR賃貸のように保証人不要の物件もあります。
独立系でも通らなかったときの次の一手
独立系の保証会社でも、必ず通るわけではありません。収入や在籍状況によっては、審査に通らないこともあります。その場合は、次の一手を考えてください。
- 別の独立系保証会社が使える物件に切り替える(審査基準は会社ごとに少しずつ違います)
- 代理契約に切り替える
- 保証人不要の物件を探す
- 急がないなら、異動情報が消えるタイミング(完済からおおむね5年前後とされています)まで待ってから再チャレンジする
1つの保証会社で落ちても、そこで終わりではありません。手段は他にもあります。
よくある誤解を解いておきます
相談でよく聞かれることに、正直に答えます。
- 大家さんに信用情報がバレますか?
-
バレません。信用情報を照会できるのは、CICやJICCに加盟している金融機関・保証会社などに限られます。大家さんや管理会社が、単独でCICやJICCに直接照会することはできません。
- ブラックリストの情報は一生残りますか?
-
残りません。CICの異動情報(延滞・代位弁済・自己破産など)は、完済から5年程度で消えるとされています。任意整理や自己破産などの債務整理の情報も、JICC・CICいずれも手続き終了や完済から5年程度で消えるとされています。信用情報機関や契約内容によって差があるので、正確な状況を知りたい方は、次の質問にある開示請求で確認するのが確実です。
- 自分の信用情報を確認する方法はありますか?
-
あります。CICはインターネット開示なら500円、郵送開示なら1,500円で本人開示請求ができます(2026年時点)。JICCも同様に本人開示に対応しています。「もう何年も前の話なのに…」という方は、一度開示請求してみると、すでに消えている可能性もあります。
- 審査に落ちたら記録が残りますか?
-
保証会社によっては、審査に落ちた記録が社内に残ります。同じ保証会社に再申し込みしても通りにくいのはこのためです。だからこそ、最初から通る可能性が高い保証会社を選ぶことが重要です。
- 独立系の保証会社ならブラックリストでも絶対に通りますか?
-
絶対に通るとは言えません。独立系の保証会社もCIC・JICCの情報こそ見ませんが、収入や在籍状況、家賃と収入のバランスなどは審査します。信用情報の傷が理由で落ちる可能性が低くなる、という理解が正確です。
▼ 自分の状況で通るかどうか、LINEで正直にお答えします
「自分の場合はどのくらい可能性がある?」——一問一答でかまいません。ごまかさず、通りやすさを正直にお伝えします。
最近の実例
先月、30代の会社員の方が来られました。
数年前にクレジットカードの支払いを延滞していて、信販系の保証会社で2回落ちたとのことでした。
現在は正社員で年収400万円以上、家賃滞納歴もなし。
独立系の保証会社で申し込んだところ、翌日には審査通過。本人は「嘘でしょ?」という反応でした。
これが現実です。
保証会社を変えるだけで、こんなにあっさり通ることがあります。心斎橋・長堀橋のあたりは、地場の管理会社が管理していて独立系の保証会社に対応している物件も一定数あります。信販系しか使えない大手ブランドの物件より、地場の管理会社の物件のほうが融通が利きやすい印象があります。
まずは状況を教えてください
「ブラックかもしれない」「前に審査に落ちた」「自分の場合はどうなのかわからない」
その状態で大丈夫です。次のどれかに当てはまる方は、一度LINEで教えてください。
- ☐ 過去にクレジットカードや携帯料金の支払いを延滞したことがある
- ☐ 任意整理・自己破産などの債務整理をしたことがある
- ☐ 別の不動産屋で審査に落ちたことがある
- ☐ 自分がブラックリストに載っているかどうか分からない
1つでも当てはまれば、どの方法が使えるか、どのくらいの家賃で探せるかをお伝えします。
聞いたからといって、申し込む必要はありません。まず「自分は借りれるのか」を確認するところから始めましょう。
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